自分の技術は棚に上げ

Y新聞・元旦の別冊第2部には「ジブリvsピクサー」特集が。「ハウルの動く城」と「Mr.インクレディブル」で日米アニメ比較対決、ということでまあ勝敗自体はどうでもいいんだけど、ツボを突かれたインタビューがあったので抜粋。

対照的だが、両スタジオのアニメーターに話を聞くと、驚くほど似た答えが返ってくる。
「リアルに描けばリアルに伝わるというものじゃない。ぐずぐずに描いていても、痛そうなカンジとか重そうな感じとかが伝わる絵もあれば、きめ細かく描いているのに、感じがちっとも伝わらない絵もある。大事なのは感覚であり、それが発揮されたとき、アニメーションはすごい力を発揮する。」(ハウル作監・談)
「大切なのはリアルさではなく、感覚的な本物っぽさ。コンピューターが描くと、人間の足をまっすぐキチンと描くが、僕らはありえないくらい足を伸ばしたり曲げたりする。リアルではないけれど、その方が躍動感が生まれる。」(「Mr.」スタッフ・談)

私どうも「キレイすぎる絵」が苦手で、整ってて上手い絵というのは確かにあるんだけどそれだけでは魅力を感じないんですわ。これって変なのかなー、とりあえず技術があればそれだけで見る価値があるものなのかなー、とここ数日モヤモヤしてた私にプロの絵描き屋さんから明確な答えが! ジブリに関しては、だからこそ「CG導入するようになった最近の作品より初期のアナログ作画の方が体温と空気と風圧を感じられて好き」と言いたいところですが(笑)、根っこにこういう精神があるなら今後も安心して見られると思いました。
私もそんな絵を描けるようになることが目標です。言うだけならタダです。
…ますます「ハウル」見に行きたくなってきちゃったな。スケジュールがなかなか立たない悪友と一緒に見る約束してるので、連絡来るまでは1人で勝手に見られないのだ(笑)。楽しみ〜! ハウル様〜!!(←見る前からもう「様」づけ)